MT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパートアドバイザー)を活用してFXトレードをする方のために、「反対売買」という手法を説明します。反対売買は、両建てやドテン注文と勘違いしている人もいますが、以下に違いを説明していきますので、MT4のEAでトレードする方はご参考ください。
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「反対売買」とは買ったものを売る、または売ったものを買い戻すといった決済注文のことです。例えば、ドル円で新規に買い注文をおこなった場合で買いポジションを持っている場合には、買ったドルを売って円に戻すこととなります。1ドルが110円のときに、今後の値上がりを予想して、ドル円の新規買い注文をしました。120円で決済売りをすると、その差額はプラス10円です。「反対売買」という用語自体はFXにおいて非常に基本的なやり取りであるということがお分かりいただけたと思います。トレーダーは反対売買により発生した利益が得られます。
次に、「両建て」という用語を説明します。両建てと反対売買という言葉を勘違いしている人がたまにいます。両建てとは、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有することです。たとえば、ドル円の買いポジション(米ドルを買って円を売る)と売りポジション(円を買って米ドルを売る)を同時に持つことで、買いと売り同じ数量のポジションを保有している場合は理論上は決済している状態と同じです。一見無意味に思えるかもしれませんが、両建てには様々な使い方があります。例えば、年末に含み益のあるポジションを保有している時、ポジションを決済すると年間の収支がプラスとなって税金が発生する状況だとします。両建てなら決済せずに含み益という形で翌年に持越しが可能になります。ただし、両建ては無駄なコストが発生する場合もありますし、ロスカットになる恐れもありますので、特別な理由がない限りはあまり推奨できない取引方法です。
次に、「ドテン注文」について説明します。ドテン注文も、反対売買という言葉と勘違いしている人がたまにいます。ドテン注文とは、現在保有しているポジションを決済すると同時に、新規で逆のポジションを建てる注文です。例えば、ドル円の通貨ペアで、1万ドルの買いポジションを保有している時に、1万ドルの決済売り注文と1万ドルの新規売り注文を同時に発注し、最終的に1万ドルの売りポジションを保有することです。買いと売りのポジションが逆転していることがお分かりいただけると思います。買いポジションを決済して同時に売りポジションを保有することを「ドテン売り」とも呼び、売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有することを「ドテン買い」と呼びます。ドテン注文の活用方法としては、レンジ相場の上限と下限でのドテン注文により利益を狙う方法や、サポートラインやレジスタンスラインを抜けてブレイクアウトした時の損切りなどに使われます。ドテン注文は大きな利益が得られる可能性がありますが、難易度が高めでリスクも大きめの注文方法ですので、MT4のEA初心者の方は避けた方がよいかもしれません。ドテン注文の主なリスクとしては「往復ビンタ」と呼ばれる失敗が起こりやすいことがあります。例えば、経済指標の発表内容がエントリー方向と異なった場合に、損切りおよび反対方向へのエントリーを目的としてドテン注文をおこなったとします。しかし、相場は必ずしも反対方向に動き続けるとは限りません。市場が過剰に反応して一時的に大きな為替変動があったがすぐに元に戻るようなことも少なくありません。そのような場合、損切りで損失が出たことに加えドテン注文したポジションにも損失が出てダブルで損失が出る往復ビンタとなってしまいます。
反対売買、両建て、ドテン注文という3つの異なる用語の意味をお分かりいただけたと思います。MT4のEAでFXトレードする方はご参考ください。